新型コロナウイルス感染症の蔓延で自宅療養している方が全国で約10万人になっているという。
※2021年08月18日時点

医療の逼迫により速やかに入院できないという深刻な状況

その影響からかスポーツや登山で呼吸を整えるときに使う酸素缶を買い求める方が増えている。


酸素缶自体は元々、登山やスポーツの時くらいしか使われていなかったので生産自体が少なかったのですが、8月に入ってからは5万本を出荷する勢いで売れているという。


メーカーの在庫状況も品薄になり在庫がほとんどないといった状況になっている。


酸素缶は5月のゴールデンウィークあたりから注文が増えている。


酸素を濃縮できる工場が少なく設備も限られているため需要の増加に対応できない状態が続いている。


酸素缶は携帯酸素、酸素スプレー、圧縮型酸素ボンベとも呼ばれ主に約5リットルの酸素が濃縮されスプレー缶に詰められています。


キャップ部分にあるマスクを口に当て酸素を出し吸う仕組みです。


酸素を手軽に補給でき酸素の薄い登山やマラソンなどのスポーツ時に使われることが多い


酸素缶は医療用ではないとする商品も多いのですが、酸素ボンベや酸素マスクのように医師の診断なく使用できるためコロナ禍でいざという時の為に購入しようとする人が増えているようです。

自宅療養者が増えた現在は転売サイトで2倍、3倍もの高値で転売されている。


医学的な酸素缶の有効性は

結論から言えば「効果は極めて限定的」ということだ。

コロナ感染症の中等症で入院した場合、1分間に1リットル～5リットルの酸素を連続的に流し最大で約10～15リットルの酸素が必要になる。

酸素缶から出る酸素は1プッシュで数秒間だけのため1缶、約5リットルという酸素量には限度がある。

持続性や量を考えると効果は極めて限定的になる、という。

医療用の酸素と同等の治療効果が得られるとは期待しない方がいいでしょう。

酸素缶は医学的には「お守り」ていどに持っておくのがいいのかも知れない。


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