サル痘とはサル痘ウイルスに感染することで発症する病気のことです。

似たような疾患では天然痘よりは軽症ですが、ときに重症化し死亡することもあります。

サル痘ウイルスはサルやヒトに偶然、感染すると考えられておりネズミなどが主な感染源と疑われています。

アフリカを中心とし流行することが多い病気です。

日本では4類感染症に指定されています

サル痘には治療方法がなく対処療法が中心となります。


サル痘ウイルスはラット、リス、サル、チンパンジーなどに感染し、感染した動物に嚙まれたり体液に直接触れたりすることでヒトに感染します。


サル痘の初期症状としては

発熱、疲労感、頭痛、筋肉痛、頸部・鼠径部リンパ節の腫大などがあります。

この段階ではサル痘と判断しにくいのですが、時間の経過とともに特徴的な皮膚症状があらわれます。

皮膚病変は赤い紅斑から始まり数日から1週間ていどで水膨れから膿を伴うようになります。

その後かさぶたで、皮膚病変が覆われるようになります。

このような皮膚病変から他者に病気が広がることも知られています。


サル痘の「痘」は「とう」と読み、この字は天然痘を意味します。

天然痘は体中に大豆のような丸い出来物が見られるのが特徴の病気です。

「痘痕」と書いて「あばた」と読みますが、痘痕面は天然痘から回復したという証です。

サル痘ウイルスも天然痘ウイルスも同じ種類のウイルスで4種類のウイルスが人に病気を起こします。

天然痘、小痘瘡、牛痘、サル痘です。

サル痘は色々な哺乳類に感染することが分かっていますが一番の多いのはネズミなどのげっ歯類です。何故、サル痘という名前になってしまったのか・・・サルが気の毒です。

サル痘の潜伏期間は通常7日~14日ていどで、ときに5日~21日となります。

ざっくりと1週間~3週間といったところです。

症状としては2~5週間も続きウイルス感染としては比較的長いです。

症状としては熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなどの症状が見られ数日後にいろいろな大きさの発疹が出てきます。

始めは顔面、次いで胴体、更に手足に広がっていくのが特徴です。

発疹には段階があり最初は皮膚が赤くなり、それが盛り上がり、さらに水がたまって水ぶくれになり、それが膿になります。

回復期にはこれが、かさぶたになります。

死亡率でいうとサル痘は1~10%、天然痘は30%ていど

サル痘の予防には天然痘ワクチンが有効です。


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