
乳幼児などを中心に急性の胃腸炎を引き起こす「ロタウイルス」が過去最多の患者数を記録しています。
ロタウイルスの症状としては下痢・嘔吐・腹痛などを伴い症状がひどくなると入院が必要になることもあります。
手洗いなどを徹底しロタウイルスの感染予防に心がけましょう
▼ ロタウイルスとは 分かりやすく ▼
ロタウイルスは主に乳幼児に感染しやすく胃腸炎を発症します
症状の特徴は「嘔吐」「下痢」で嘔吐を発症しないケースもありますが下痢症状はほとんどの感染者が発症します。
便に特徴があり、お米のとぎ汁のような白色の便。
ロタウイルス感染症は「白色便下痢症」とも呼ばれています。
ロタウイルスかな?と思ったら便の色を確認することも判断基準の一つになっています。
▼ ロタウイルス 潜伏期間 ▼
一般的には1~2日程度と言われています。
潜伏期間をえて発症 → 軽い発熱 → 嘔吐 → 下痢。
嘔吐症状が出た場合は比較的重い症状で1日に5~6回、嘔吐するのもロタウイルス感染症の特徴です。
ロタウイルス感染症は潜伏期間が短いため免疫がつくことは稀で、一度、感染しても1年以内にたびたび感染を繰り返すケースがあります。
▼ ロタウイルスの治療法 ▼
ロタウイルス感染症はウイルス性疾患ですが、今のところ抗ウイルス剤はありません。
よって治療に関しては「自然治癒力による回復」のため「安静第一」の治療を行うことになるようです。
治療に関しては何よりも安静に過ごすことを心がけましょう。
寒気や悪寒のある場合 → 温かい服装を心がけましょう
下痢による脱水症状を避けるために水分補給は積極的に。
乳幼児の場合は湯冷まし、お茶、イオン飲料を少しずつ回数を多めに飲ませてください。
また嘔吐のため水分補給を受け付けない場合は医師に相談しましょう。
食事に関しては胃に負担のかけないものが望ましい。
乳幼児の場合はバナナ、おろしリンゴ、おかゆなどを少しずつ与えましょう。
体力が回復してきたら、おかずも食べるようにしましょう。
ロタウイルス感染症がしっかり改善するには一週間、長くても10日間ていどで回復するようです。
▼ ロタウイルス 大人が感染するケース ▼
ロタウイルス感染症は乳幼児から子供、大人まで幅広く感染します。
大人が感染するケースでは二次感染が多く、大人も同じような症状を発症しますが乳幼児の症状と比較して軽症なのが特徴です。
下痢症状は2-3日、大半のケースで3日~1週間ていどで体力が回復します。
ロタウイルス感染者の嘔吐物・便の処理にはマスク、使い捨て手袋を着用するようにしましょう。
直接手に触れなくても空気中に漂っているウイルスからも感染します。
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